福井の織物工場がつくる
オリジナルリボンブランド
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工場長のノート
2021年5月28日
こんにちは、工場長です。
さて、Note14「リサイクルコットンについて」、Note15「分別」、と来て、第3弾の今回は、「リサイクルコットンを作ってみた!」です。
作ってみた!、なんて大きなこと言いましたが(笑)、実際に作るのは、糸屋さんですので、私たち工場サイドは分別までが、私たちのお仕事になります。
という事で早速、その私たちが分別したリボンをリサイクル工場に送って、サンプルづくりに取りかかっていただきました。
まず送ったリボンのハギレや繊維クズはこちら↓
※モザイクは私たちの柄ではないリボンだからです。ご了承下さい。
真っ白のリボンもあれば、レピヤンリボンもあったり、その他のチロルリボンも色々ごちゃまぜ状態の繊維クズたちです。
本当なら、実際にリサイクルされている工場に行って、工程を写真に収めてここでお見せしたいところですが、コロナ禍での移動制限もあり、今回は残念ながらそれはかないませんでした。
申し訳ない。。。
という事で、リサイクル工程を簡単に説明しますと、
①リボンを一定の長さに裁断
②それをカーディングのような方法で、リボンを掻いて、リボン解していくような感じ
③②の工程を何度も繰り返す中で、リボンが少しずつワタに戻っていく
という事らしいです。
これだけ聞いても、わかりづらいと思いますが、なんとか、想像を膨らましてください(笑)
ちなみに、カーディングって聞きなれないと思いますので、ハンドカーディングという、手でカーディングしている動画で、カーディングの意味を何となく理解していただけると思います。
こちらをどうぞ。 高須賀活良さんのYOUTUBEチャンネル「布学」より 6分30秒くらいからご覧ください。
※剣山のようなブラシでリボンや、生地を掻き揚げることで、リボンの糸が削られて、元のワタに戻っていくみたいな感じでしょうか。
ワタに戻せたら、後は、普段の糸を作る紡績、といわれる工程に投入すればリサイクル糸が出来上がります。
ちなみに、②と③のリボンをワタに戻す工程が肝で、企業秘密だそうです。
紡績がわからなければ、先ほどのリンクの10分10秒くらいから、手紡績(手で糸を紡ぐ方法が紹介されています)の動画があるので、ワタがどのように糸になるのかが良くわかると思います。
そんなこんなで、上がってきた、私たちのサンプル糸がこちら↓↓↓
↑サンプルの糸で編んだニット生地
かわいい~~~♬
最高にいい感じの糸になって戻ってきました^^
写真では少しわかりにくさもあると思いますが、色々な色のリボンが混ざっているだけアリ、全体的には、グレーになって、その中に、赤、ピンク、緑の繊維が混ざり込んでいるので、今まで見たことない、不思議な風合いの糸に仕上げて頂けました。
ちなみに、リサイクルといっても、私たちの繊維クズ100%で作ることはまだ技術的に難しく、このサンプル糸は、85%が普通のコットンのワタ、15%が私たちの繊維クズのワタとなり、そのワタ同士と混ぜてから紡績している糸になります。
いや~こんなにうまくいくなんて、本当にびっくりです。
でも、ここにたどり着くまでには、この「彩生」というプロジェクトを行う糸屋さんにとっては、リボンをワタに戻すことが、なかなか技術的に難しかったらしく、数か月待ちました。
それくらい大変だったそうですが、ついに完成して、初めて糸を見た瞬間は感動でした^^
リサイクルに携わって下さった皆さん、本当にありがとうございます!
という事で、要領はつかめたので、再度、分別して、ゴミ集めを、、、ちがうちがう、資源集めを、リサイクル糸の原料集めを開始しました^^
さて次はいよいよ、量産に向かいます。
毎回集まる資源(繊維クズ)が違うので、その都度違った糸が出来てくる予想。
次も楽しみだな~
早くその糸でリボンを織ってみたい。
皆さん、楽しみにしていてくださいね^^
ではでは。
レピヤンリボン 工場長
追伸
子供あるあるですが、最近、変顔にハマる娘。
「ね~ね~、おとうさん、おそとでボールでへんな顔しよ~」といつも言ってきます。
そこで外に出ると、
「3.2.1、へんなかお~!」といって、ボールを投げて、毎度この顔。
夕食前の楽しい時間です。
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