工場長のノート

 

こんにちは、工場長です。

 

福井の日曜日の朝はあいにくの雨と強風。その強風で庭のミモザが倒れないか心配しております^^;

 

 

今回は、分別してみて感じた、これからのモノづくり、を考えてみます。

 

 

先週は、「ゴミをリボンに変えるプロジェクト第一歩」にて、リサイクルコットンを作るための原料である、工場から出る繊維クズを集めるために、工場内にゴミ箱を増やして分別を始めたことをお伝えしました。

その中で、「天然繊維(綿や麻など)とポリエステルスパンに分けるので、ゴミ箱を四つ並べて分別します」とお話しましたが、なぜ、4つに分けるのかを今回は書かせて頂きます。

 

まずは、短繊維と長繊維について軽く説明しますと、これらの言葉は、読んで字のごとしで、

短繊維とは、短い繊維のことで、主に、コットン・ウール・麻、など、糸にしたときに毛羽ができる繊維です。

長繊維とは、その反対に長い繊維のことで、主に、天然繊維で言うと、シルクになります。

より詳しく知りたい方はご覧ください。「TORAY ~糸から製品ができるまで~」

 

 

そして、なぜ分別が必要なのかというと、

 

①短繊維と長繊維が混ざっているとリサイクルできない(もしくは、かなりし難い)

②化学繊維と天然繊維で分けてリサイクルしないとリサイクルが一度で終わってしまう

 

というこの2つの理由がアリ、分別しています。

 

今回の分別は、

 

<天然繊維の短繊維の糸>

<天然繊維の短繊維のリボン>

<ポリエステル繊維の短繊維の糸>

<ポリエステル繊維の短繊維のリボン>

 

の4つに分別します。

 

「んっ?!全てに短繊維って言葉が付くな~」と思った方もいらっしゃると思いますが、そうなんですが、今回、私たちは、短繊維のリサイクルを行おうと思っています。

 

実は、上記の4つのゴミ箱以外に、”それ以外”、のゴミ箱があるため、正確には5つに分別しているんですが。

 

 

話を戻しますと、分別して気づいたことは、①短繊維と長繊維が混ざったリボンは、短繊維が入っているのにリサイクルできない、という事です。

 

リボンには、タテ糸は短繊維、ヨコ糸は長繊維、など、タテ糸とヨコ糸の繊維を変える仕様がしばしば使われます。

そのため、今までリサイクルを考えてリボンを作ったことなんてなかったな~、と少し地球さんに申し訳ない気持ちになりました。

ちなみに、レピヤンリボンのリボンは、95%以上が、短繊維のみ、長繊維のみで作られたリボンとなりますが、工場では、レピヤンリボン以外の他のお客さんのリボンも織っており、それらの中には短繊維と長繊維の混ざったリボンもあります。

 

そして、もう一つ、②化学繊維と天然繊維の短繊維を混ぜて作られたリサイクルの糸は、次は、リサイクルできないものになってしまうという事です。

つまり、混ぜて作られた糸でリボンを織っても、そのリボンを織っているときに出てくる繊維クズは、先ほど出てきた5つ目のゴミ箱、”それ以外”のゴミ箱行きになってしまいます。

 

リサイクルが一回で終わってしまってはあまり意味がないので、何度もリサイクルできるようにするためには、化学繊維と天然繊維も分けなければいけないことに今回気付かさせて頂きました。

 

ちなみに、このことを考えて思い出したことは、日本のペットボトルって透明のボトルしかないって知ってましたか?

形は自由なんですが、リサイクルしやすいように、色は透明だけなんですって。

でも外国製のペットボトルって緑色があったり青色があったりしませんか?

だからこそ、私たち日本人は、そういった色付きのボトルって見慣れてなく、何となくオシャレに見えてしまったりしますよね^^;

 

 

最近、ファッション業界でも、リサイクルすることを前提にしたモノづくりや、デザインや設計段階から行われているそうで、私たち、レピヤンリボンもこれからはそういったことを考えていかなければいけないな、とモノづくりへの姿勢を考えるきっかけを頂きました。

 

やっぱり、何かアクション起こすと、何かを得れるもんだな、と。

何かを得ると一歩前に進めるので、また一つ仕事が楽しくなりました^^

 

リサイクルと前提にしたリボン作り!、がんばるぞ~!!!

 

レピヤンリボン 工場長

 

 

初めから読みたい方はこちら↓

Note14 ゴミをリボンに変えるプロジェクトの第一歩「リサイクルコットンを作るぞ!」

 

 

 

追伸

連休中、遠出もできないので、ものすごく近場で、ローカル線のえちぜん鉄道に乗って小さな旅に出ました。

ほとんどが無人駅のえちぜん鉄道。車両も1車両のみで、のんびりとした電車旅を楽しめるので、おススメです。

 

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