第4回レピヤンリボンアワード

2025年5月6日

【レピヤンリボン賞】第4回レピヤンリボンアワード

いよいよ、レピヤンリボン賞のご紹介も最後となりました🎀

今回ご紹介するのは、どれも素敵なストーリーのあるお洋服3作品です。

誰かを思う気持ちや、日常にそっと寄り添うような想いが詰まった作品たち。

リボンのある手づくりの魅力を、写真とともにじっくり感じていただけたら嬉しいです✨

 

 

 

♦遠州織物とレピヤンリボンと貝ボタン

 

レピヤンリボン賞 受賞おめでとうございます!

こちらの作品は、「遠州織物 × レピヤンリボン × 貝ボタン」という、作り手の“好き”がぎゅっと詰まった特別な一着。

歴史ある遠州織物と、華やかなリボンとの組み合わせが絶妙で、そこに光る貝ボタンがさらに品のあるアクセントを加えています。

応募時に添えられていたお手紙もとても印象的で、ご友人からプレゼントされた1本のリボンがきっかけになったこと、近くに店舗がないため、年末に帰省中だった息子さんにお願いしてネット注文されたことなど、日常の中のやさしいつながりが垣間見えるようなエピソードが綴られていました。

リボンという小さな存在が、ご友人やご家族とのやりとりを生み、そこから作品づくりのひらめきが形になっていく――

そんな心温まる背景に、私たちスタッフもほっこりとした気持ちになりました。

 

 

 

バランスよく配置されたリボンの使い方と、上質な厚手の生地、そしてパターンの相性がとても良く、全体の仕上がりが上品かつ洗練されています。

前開きの羽織ものという構造の中で、リボンが前身頃を横断する箇所としない箇所があったり、背面にまで延長されたリボンがあったりと、直線的なリボンの使い方の中にも工夫が光ります。

また、ボタンの配置や留め方にも遊び心があり、シンプルな中にある「こだわり」が随所に感じられます。

生地選びとパターン、リボンとボタン、それぞれの組み合わせのバランスが絶妙で、まさに“大人の遊び心”が詰まった一着。

過度になりすぎない、程よいリボンの使用量も、この作品の魅力のひとつだと思います。

 

「ひらめきを形にする楽しみを、友人たちと一緒に楽しんでいます」と語ってくださったように、作品にはその楽しさと愛情がしっかりと込められており、まとう人もきっと笑顔になる、そんな布小物でした。

 

 

♦名札留めつきTシャツ

 

レピヤンリボン賞 受賞おめでとうございます!

今回ご紹介するのは、「リボンの機能性」に着目した、とてもユニークで実用的な一着。

作品のきっかけは、娘さんが小学校に入学してからの日々の生活でした。

名札の針で服が傷んでしまったり、似たような服が多くて見分けがつきづらかったり――そんなお悩みに向き合う中で、「リボンを使えばもっと快適に、もっと楽しくできるかも」との発想が生まれたそうです。

黒い無地のTシャツをリメイクし、名札を簡単につけられるように胸元に名札留めリボンをプラス。さらに、裏側には同柄のリボン付きのネームラベルも縫い付けて、お子さん自身でもすぐ気づけるように工夫されています。

フリルと垂れ下がるリボンがアクセントになり、見た目にも華やかで、自分だけの「目印」に。

リボン=装飾というイメージを超えて、リボンに“機能”を持たせることで、子どもたちの成長をそっと支える――

そんな新しい視点とやさしい想いが感じられる、素敵な作品です。

 

 

まさに「日常をちょっと特別にするお洋服」という言葉がぴったりのリボンアレンジ。

黒いTシャツに蛍光カラーのリバーシブルリボンや赤のいちごリボンを合わせたことで、視認性もよく、可愛らしさと実用性の両立が実現しています。

名札を直接服につけると傷んでしまう…という日々の困りごとに、リボンで名札留めをつくるというアイデアもとてもユニークで実用的。

さらに、リバーシブルリボンの端の処理をピケではなくミシンでほつれ止めしている点にも、手間を惜しまない丁寧さが感じられます。

裏面に仕込まれたネームラベルや、手刺繍の文字にも細やかな気配りが光り、シンプルながらも思いやりと工夫がぎゅっと詰まった一着。

アイデア、デザイン、仕立て――どこを取っても、まさに“リボンで日常を彩る”お手本のような作品です。

 

 

♦黒ワンピ、おしゃべりな背中

 

 

レピヤンリボン賞 受賞おめでとうございます!

無印良品の黒いコットンワンピースの背中に広がるのは、楽しいティータイムのひととき。

ほんの数センチ残っていたリボンをカップの持ち手にしたり、ティーポットの注ぎ口に使ったりと、自由な発想と遊び心に満ちた作品です。

前から見ると袖口にほんのりリボンの装飾があるだけですが、くるっと後ろを向くと、思わず「わっ」と声が出るような、背中での大胆な表現。

“おしゃべりな背中”というタイトルがぴったりの、ユニークであたたかみのあるリボンアレンジです。

ミシンで完成品に縫い付ける難しさもありながら、最終日にようやく仕上げたというエピソードにも、ものづくりへの情熱とこだわりが感じられます。

そしてこの方は、なんと第1回レピヤンリボンアワードから毎回応募してくださっている常連さん!

初回では「アイデア賞」を受賞されており、今回もまた素敵なアイデアと手仕事のぬくもりで、私たちの心をぎゅっとつかんでくれました。

第1回受賞作品はこちら

 

 

 

黒いワンピースの背中一面は、パッチワークのタペストリーのよう。とても素敵な作品に仕上がっています。

タイトル通り“おしゃべりな背中”。たくさんのカップたちが楽しそうに会話しているように感じられます。

中でも、カップの持ち手部分にリバーシブルリボンの小さな端切れを二つ折りにして使われている点が印象的で、細部にまで工夫が行き届いているのが伝わってきました。

このワンピースを着ていると、きっと後ろにいる人はふと目が合ったカップたちに思わず微笑んでしまうはず。

“着る人”も“見る人”も楽しい気持ちになれる、そんな遊び心にあふれた作品です。

 

 

レピヤンリボン賞の発表は以上となります。

テーマ「まとうリボン」に込めた想いを、改めてたくさんの作品から感じ取ることができ、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

ご応募いただきましたすべての皆さまに、心からの御礼を申し上げます。

次回はいよいよ、【ようこさん賞】の発表です🏆

引き続き、どうぞお楽しみにお待ちください。

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