福井の織物工場がつくる
オリジナルリボンブランド
・レピヤンリボンのofficial brand site
第4回レピヤンリボンアワード
2025年5月28日
第4回レピヤンリボンアワード
【工場長賞】
~ワクワークパンツ~
今回はもう一つ、工場長賞として選ばせていただいたのが、オーバーオールをアップサイクルしたこの「ワクワークパンツ」です。
チロルリボンをリペアやアップサイクルの場面で活用してほしい、という想いは以前から持っていたので、このような素敵な作品を見たときは、とても嬉しかったです^^
少し話がそれますが、私には「工場長ノート」という、活動や考えを綴るためのブログがあります(長らく更新できておらず、すみません…)。その間、何もしていなかったわけではなく、実は県内の繊維関係者とともに「MADE BY」という異業種連携チームを立ち上げ、様々な取り組みを行ってきました。
その活動の中で、福井県で30年以上前からリメイクを手掛けていた「TK GARMENT SUPPLY(ティーケーガーメントサプライ)」の竹内さんと出会い、リメイクというものに改めて触れる機会がありました。竹内さんが大切にしているのは、古着の良さを活かしながら新たな価値を生み出し、その服に新しい役割を与えること。私もその考えに深く共感し、今回の作品にも、そのスピリットを強く感じました。
この作品には、もともとの服の魅力を丁寧に残しつつ、新たな個性を加え、さらにレピヤンリボンを取り入れることで、ただリボンを縫い付けたという以上の工夫とセンスが詰まっています。
具体的な点では、まずリブ部分に少し濃い色のデニム生地を使用していること、そして背面のポケット部分では、元のポケットを外したことで現れた色落ちの跡をデザインとして昇華させている点が印象的です。
さらに、個人的に「おっ!」と思ったのが、取り外されたポケットの中に残っていた縫い糸の飛び出しを、あえて切らずにそのまま残している点です。最初は「糸の始末を忘れたのかな?」と思ったのですが、よく見ると、そこにあったはずのポケットの痕跡がちゃんと活かされていて、「このパンツが持っていた過去を、個性として残そう」という遊び心が見えてきて、ぐっときました。
オーバーオールのパンツ部分やサイドポケットを上手く活かしていること、バックポケットの色落ちをデザインに取り込んでいること、そして元の服が持つ“物語”をそのまま表現していること——そのすべてに惹かれ、工場長賞を贈らせていただきました。
この作品は、これからの時代にますます大切になっていくリメイクやアップサイクルの中で、チロルリボンがどのように活用され得るのかを示してくれる、とても良いお手本だと思います。
型紙や見本のない中で、一点物として作り上げる大変さはきっと大きかったと思いますが、それを超えて伝わってくる創造性と想いが、本当に素晴らしかったです。
ご応募、本当にありがとうございました。
使用リボン
全5色 たんぽぽ 25mm幅 チロルリボン
全3色 菊 25mm幅 チロルリボン
全3色 ことり 25mm幅 チロルリボン
工場長賞のご紹介は以上となります。
次回は「銀賞」の発表、そして最後に「金賞(最優秀賞)」の発表を予定しております。
最後までぜひお楽しみいただけますと幸いです。
【レピヤンリボン賞②】第4回レピヤンリボンアワード
【レピヤンリボン賞③】第4回レピヤンリボンアワード
【ようこさん賞】~ヨーヨーパッチのつけ襟~ 第4回レピヤンリボンアワード
【ようこさん賞】~リボンでまとう イルカでまとうTシャツ~ 第4回レピヤンリボンアワード
【ディレクター賞】~いつもいっしょ~ 第4回レピヤンリボンアワード
【工場長賞】~この春小学生になる女の子のブラウス~ 第4回レピヤンリボンアワード
【工場長賞】~ワクワークパンツ~ 第4回レピヤンリボンアワード
【銀賞】~キウイ・サンデー/フラワー・ガーデン/春を呼ぶことり~ 第4回レピヤンリボンアワード~
【銀賞】~蒲公英下駄~ 第4回レピヤンリボンアワード~
【金賞】~鳥さんはばたきジャケット✨~ 第4回レピヤンリボンアワード~
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